らんでぃ

都会のアリスのらんでぃのネタバレレビュー・内容・結末

都会のアリス(1973年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

自分を見失いつつあるドイツ人青年フィリップがニューヨークで9歳のドイツ人少女アリスと出会うが、母親が失踪してしまったのでドイツに住む彼女の祖母の家へ向かう話。
ドイツのロードムービー。全編モノクロ。大人と子供の旅はやはりいいのである。旅に入るまでがちょっと長かったけど。こういう映画は出会いや別れを繰り返しながら道中様々なトラブルがありつつ〜みたいなのをイメージしがちだけど、初めから最後まで淡々とした映画だったな。大きなトラブルもなくただただ素朴。BGMも薄暗く少し不快ささえあるギターのサウンドが鳴り響くばかり。でも不思議とそれが心地がよかったり。なによりアリスがめちゃくちゃに可愛い。いい具合の生意気さといい具合のわがままさがたまらん。フィリップも初めはなんだか危なっかしそうな人だなぁと思ってたけど優しい奴だ。二人の関係がどんどん進展していく感じがいいよねぇこういうのは。一度警察に引き渡した後にまた二人で旅を始めるシーンのお互いに多くを語らない感じめちゃくちゃ好き。二人で写真撮るところも最高に好き。お互いの僅かな心の動きが面白い映画だった。好き。
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