RIO

はなればなれにのRIOのレビュー・感想・評価

はなればなれに(1964年製作の映画)
4.5
ゴダール監督は詩が魔力

生まれつき足のない伝説の鳥は
飛び続けるしかなく
その姿は見えない
死ぬときに
鷲より大きなその翼は閉じると
なぜか人の手に収まる


2人の男と1人の女
冬のパリ
親友同士のフランツとアルチュール
ビリー・ザ・キッドに憧れているであろう
ふざけがいいな
北欧的な美しさのオディール

オディールの叔母の家に大金を盗み出そうと企む


アンナ・カリーナとゴダールが設立した
「アヌーシュカ・フィルム」の第1弾
「シェルブールの雨傘」ミシェル・ルグランの音楽もオシャレ
ルーブル美術館はゲリラ撮影だそうです

結構キツめの乱暴を受けるオディール
なのに二人の要求に応えてしまう

悲しげな肖像画

カフェで並んでマディソンダンス
足をカーブさせるのが魅力

アンナ・カリーナの魅力に委ねられているとこも多いけど
「気狂いピエロ」の方が悪そうで好き

でも作品は異空間 並みの面白さ
どのカットも絵になります

「私は映画人生 つまり映画人としての
人生を2本の脚本で終えようとしている」
と監督は言っている
今90歳ですけどやっぱりいいですね映画人生!
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