けん

はなればなれにのけんのレビュー・感想・評価

はなればなれに(1964年製作の映画)
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ゴダールのすごいところは登場人物が善悪の判断がないところだけど、今回は欠けている価値基準をオディールが担ったから、そのサイコと純真無垢の対立にひりひりした

白黒映画にチェック柄よく映えるし可愛い
アンナカリーナが最高
沈黙の一分間と、ルーブル美術館全力ダッシュは名シーン!
目線の先にある看板のliberteと、車から見えるnouvelle vagueが示唆的
青くさい『勝手にしやがれ』の続編は、大人な感じになっていた

オディールに想いを寄せるフランツと、アンナカリーナに想いを寄せるゴダールは重ねられるかも…?たぶんちがうけど…。でも結婚事務所独立したあとの作品第一弾だからラブみが強い
この頃のアンナカリーナの不倫に悩まされていたゴダールが、だから軽快な映画を作ったって泣けちゃうな

関係ないが、マジソンダンスを見て雨に唄えばのgood mornin'を思い出した
バランスがいいね
けん

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