ヒラリー

さようならCPのヒラリーのレビュー・感想・評価

さようならCP(1972年製作の映画)
3.7
字幕がなかったので聞き取れてない部分も多々あったのだが言いたい事は伝わる。
脳性麻痺患者の団体 全国青い芝の会の記録
障害者と健常者、違いはあるが同じ人間
普通に話す事も歩く事も働く事も難しい。
街頭演説に対して、カンパする人達
何故カンパしたのですか?―私たちは健常者だから
大人というのは狡い物で分かってるけどその意識を背負いたくない。
だから子供に入れさせにいく親がすごく目立った。
彼等を可哀想な人認定してるのは世間であって、本人達ではない。
その憐みを受けると自分が惨めに思えてしまうのではないかと感じたけれど悔しさの涙は見せない。
多分そんな段階とうに過ぎてるのだろう。
障害を持っていても当たり前に欲はある。食欲、睡眠欲、性欲
店にいくものもあれば強姦したものも。後者に関しては犯罪である。
外出前は水分をとらないようにしていると話す本人達に対して私は何も言えない。
自分の仕事でこういった人達と交わる事はないし、生活の中でもない。
下の世話だってしたこともない私が何か意見する権利があるのか、とさえ思ってしまった。
脳性麻痺は治らない。
でも彼等も人であり、対等な権利があっていい筈。
家族を持つこと等、希望だって叶えられて欲しい。
でも私が今まで見てきたものの中では健常者と障碍者の恋はなかなか成立してない。
障碍者同士ならあるが。本作も然り。
人としての自由とは何か。
漠然とし過ぎてる上に難しい課題のように思える。
今の世の中そういう人がいても見ないようにする、みたいな空気があるような気がする。
私に出来る事って何だろう。
ヒラリー

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