りょーこ

Q&Aのりょーこのレビュー・感想・評価

Q&A(1990年製作の映画)
3.8
『十二人の怒れる男』シドニー・ルメット監督による濃厚クライム・ムービー

135分はちと長いけど、アメリカのいまだに無くならないあらゆる差別が凝縮されていて、複雑な気持ちになる良作でした。



地方検事補アロイシャス・ライリー。

お偉いさんに早朝呼び出され、Q&A(=尋問調書)を取ることに。

担当するのは、手荒だが凄腕の人気刑事、ブレナン警部補(ニック・ノルティ)の正当防衛事件。

尋問は和気藹々と簡単に終わると思われたのだが、証人の一言に引っ掛かったライリーは、事件を見直していく。

すると、ブレナンの差別的言動、裏で渦巻く選挙運動など、様々な事実が浮き彫りとなってきて……



人種や性別、職種の差別。

知らぬ間に言動に出てしまっている差別は、される側には一生のキズとして残る。

ニック・ノルティはいつも通りのデカくて迫力ある悪役でしたw
こんなん逆らえないよねぇ~

不正を暴いて正義を貫く!
という爽快ムービーでないのがまたキツい。。。

オチも、うーむ…
が、リアルともいえるからアリ、なのかな。

個人的には悪人は全員肉片となって舞ってハッピー♪が良いのですけどね(笑)

スッキリとはしませんが、濃厚じっくり演出は良かったです!
りょーこ

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