もんてすQ

ロングタイム・コンパニオンのもんてすQのレビュー・感想・評価

3.8
80年代のゲイコミュニティ内でのエイズ禍を描いたドラマ
ゲイばかりが発症する癌が話題になり、やがてコミュニティ内の男たちがひとり、またひとりと逝ってしまう...というジワジワ忍び寄る恐怖
恥ずかしながら、エイズって進行すると認知機能にもあんなに影響が出るってしらなかった

まだまだゲイの映画が作られるのが珍しかった時代に作られたからか、描写はソフト
でも演者たちが上手いので、観た人には結構壮絶な印象を与える作品になってると思う
シュプリームスのリップシンクとか小ネタを入れてくるのもちょっと面白い

タイトルの『ロングタイム・コンパニオン(生涯の伴侶)』の意味がわかるときが切なかった
ラストシーンもフェリーニへのオマージュが良い方に作用してる

確かにあの人はアカデミー助演男優賞にノミネートされるだけある演技だと思う...
説教臭くなりがちなテーマだけど、変に鼻につく感じが無い
よく考えて作られてると思う
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