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アナスタシアのmkhのネタバレレビュー・内容・結末

アナスタシア(1997年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

-20世紀FOXが描く強きプリンセス-


まだ見てないけどキッカケがない貴方へ
・ミュージカルが好き
・プリンセス映画が好き
・スリリングな冒険物語が好き
このどれかに当てはまるならDisney+ですぐ見てください🎥

御伽噺になりすぎない大人に見てほしいプリンセス映画なんです!!

私の初鑑賞は小学生になるよりも幼い頃、買って貰ったVHSで観ました。
この時の衝撃は今も覚えてます。

物語は栄華を極めた王朝時代の回想シーンからスタート

この映画の最初の見せ場であり他の方々のレビューにもある「Once Upon A December」に心掴まれました。

この曲は物語の鍵となる1曲なだけに、かなり壮大で印象的な曲です。

そして回想シーンから一変してタイトルが映し出され現代のロシアが描かれるのですが、このシーンは上空から街並みへと降りるようなカットでロシアの人たちの忙しなく生きる姿や王朝時代とは様変わりした様子を歌に乗せて描いており私個人的にはめちゃくちゃアラジンのオープニングのワンシーンぽくて好きです♡

そして大人になったアナスタシアが廃墟となった宮殿跡地へ辿り着き心のどこかにある古い記憶を辿りながら大広間で歌うシーンは演出が最高です…
歌っている曲は最初に歌われる「Once Upon A December」なんです…

実はアナスタシアは回想シーンでラスプーチンの呪いにより王朝が崩壊した際にお祖母様と生き別れとなってしまった上に記憶喪失で宮殿跡地へ足を踏み入れても、ほんの少し何か見覚えがある程度にしか描かれてないんですね…

そんな中で導かれる様に大広間へ向かい自ら歌い始めるわけです。
アナスタシアが歌い始めると魔法の様に絵画の中から人々が飛び出て来てアナスタシアの歌に合わせ踊り始めるシーンは回想時の晩餐会を彷彿とさせていて胸熱です…

アナスタシアの記憶は失われてる訳では無いっていう示唆に繋がる大事なシーンそして運命を変える1人の青年ディミトリと出会うシーンへと繋がります。

ここまでで、かなり長文になってしまう程に凄い好きな映画なのですが20世紀FOXは、もうオリジナルアニメ映画の制作はかなり昔に撤退されているそうなのです。

しかしアニメ映画として公開時の1997年にしてはかなり手の込んだ作りかと思われます。
特に一貫して凄いのは背景や物の細かい描き方です。

宮殿の跡地を見ると分かるのですが昔の豪華な調度品や銀食器、王家の絵画など細かい部分も描かれていたり、パリへ向かう道中の船のシーンは波の荒々しい動きが細かく描かれていたり、パリに行き買い物をするシーンでは背景がゴッホの「夜のカフェテラス」の様な描き方になっていたり、めちゃくちゃ手が込んでます。

また若干の違和感はありますが乗り物や大きな物を3DCGを駆使していたり色んなチャレンジをしていたんだなと思わせられました。

そして最後になりますがロマノフ王朝時代の歴史を知った上で見ると凄い込み上げるものがあります。
こんな素敵な未来がある物語もあって良かったというか…

そしてDisney+加入されてて見てないやって方はアラジン、塔の上のラプンツェルが、お好きな方は結構ハマりそうな気がします。
2作品の曲の良さ、そして強きプリンセスという部分が重なるかなと思います。
お休みの日などに是非いかがでしょうか?
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