寂々兵

ダリ天才日記の寂々兵のレビュー・感想・評価

ダリ天才日記(1990年製作の映画)
3.8
ピアノを弾く総統のおっぱいを吸う水兵。朽ちる総統。沈没する船。助けて!ここから出して!自分のおっぱいを揉みながらよがる総統。目覚めるダリ。アメリカだ!殺される!溺れ死ぬ!という感じのテンションが2時間続くダリの伝記モノ。ロレンツォ・クィン(アンソニー・クインの次男!)演じるダリの動きががスラップスティック・コメディアンのそれなので飽きずに観られる。『アンダルシアの犬』を観て感銘を受けたと擦り寄ってくるジャン・コクトーに、『詩人の血』はパクリだ、イメージ映像は俺が最初に作ったと言い放つダリ。私は創造性の塊だからパクリはしないと返すコクトー。『黄金時代』上映時に右翼の襲撃を受けて「俺はダリに似てる人だ!」と弁明するダリ。ブニュエルだ!あいつが俺の映画をメチャクチャにした!ひっそり銃殺されるガルシア・ロルカ。芸術家のごった煮。さいこう。
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