わたしが彼らと同じくらいのとき、心のどこかで感じながらもはっきり見えていなかったものが、これでもかってくらいに画面に映し出されては心をえぐってくるから
本当にしんどかった。
ほとんど吐きそうなくらいにどん底の気分を味わったあとにたった一瞬、まぶしいくらいの美しさを見せつけれてしまっては、しんどくても気持ち悪くても、結局みるのをやめられなかった。
綺麗だと惹かれるものが何故そうなのかとか
人間の生々しさとか
そしてわたしもそんな人間であることを
どうしようもなく突きつけられた気分。
本当の世界の広さを、彼らにもあの頃のわたしにも、教えてあげたくなった。