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リリイ・シュシュのすべてのrisaoのネタバレレビュー・内容・結末

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

リリース当時はビデオだった。当時主演二人のインタビューを雑誌で見て、弱そうな市原隼人が数年後ヤンキーみたいになってて衝撃受けた記憶(^ω^)満を持して。

想像以上に救いなさすぎて全然違うけどなんとなくエヴァ旧劇を思い出した。

14歳のとても弱くて、つらくても声に出せなくて、狭い世界に、自分の中に、気持ちを閉じ込めてしまう感じ。
登場人物みんなそうで全く表情に感情がないから胸が痛い。今作はそんな思春期の辛い面しかうつしてない。出演者が同年代だからかどこか懐かしい気持ちにもなったな。
鉄塔に飛行機雲がかかるシーンがとても綺麗だった。色んな色のビニール傘も。あと、蒼井優がかなり印象的。当時見出した監督すごい。今名が知れた俳優も色々出てる。役と同じ世代で変に大人を使ってないのも良い。

蓮見が星野を刺した理由がはっきり分からなくて気になる。
青猫が星野だと知ったことで、唯一の自分の居場所で、心を通わせた相手が星野だったことへの絶望なのか、それとも、青猫を心の闇から救ってあげたいがため殺したのか。星野が1番繊細な心の持ち主だと感じたけど、いじめは何も生み出さないなあ…

公開当時に観たかった気もするけど今だからこそ感じることもある気もする。
長いから、沖縄のシーン短くして2時間くらいにおさめて欲しかった気持ちあるけど、見てよかった。衝撃的な作品。
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