ガセ菌

真夜中のカーボーイのガセ菌のレビュー・感想・評価

真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)
4.0
この映画について、自分がどんな印象を持ったのか、シンプルに表現する言葉がしばらく見つかってないんだけど、今は「とても男臭い」という事で腑に落ちそう。リコとジョーの間にあったのは不器用だけど確かに、男同士の友情だったんだと思う。

ダスティン・ホフマンの醸し出したラッツォの気配が強烈で、田舎の鼠と都の鼠が自然と頭を過る。

もう1人の友達・ラジオについてや、ツッコミたい事に言いたい事、話したい事は沢山あるのだが、多くを語らず映像で見せてくれたこの作品の前では全てがナンセンスに思えてしまうし、胸から胃の辺りに居座っているこのモヤモヤが何故だか嫌いじゃない。(病気?)

タバコを吸うシーンが沢山出てきて、その数だけマッチを擦るんだけど、私が一番気に入ってるのは走り出すタクシーを利用して振り向きざまに点火するリコ。これがめちゃくちゃ格好良い。
多分硫化リンのマッチで、憧れて試した事があるんだけどあれ、意外と難しいはず。

時代や住む場所に拠らない普遍さがあり、何回も観たくなる映画。
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