真夜中のカーボーイの作品情報・感想・評価・動画配信

「真夜中のカーボーイ」に投稿された感想・評価

uk

ukの感想・評価

4.0
学生のとき以来10数年ぶりに観た
ダスティンホフマンの演技に観入った映画

夢を抱いてきた都会での生きづらさ、孤独

ジャケットを脱ぎ捨てて、マイアミに辿り着くころには遅すぎた

都会に固執することはない


2021年67作目

このレビューはネタバレを含みます

金持ちの女相手に金を稼ごうとテキサスからやってきた青年ジョーがスラム街に住む小男リコと出会い友情を育んでいく話。
流石のダスティン・ホフマンって感じの名演技。俳優の演技って普段あまり気にしない、というか細かいところはわからないんだけど、彼の演技は何故か引き込まれてしまうんだよなぁ。ストーリーはちょっと切なく退廃的な雰囲気。ところどころ挟まれるサイケな映像に感情が揺さぶられる。ジョーもリコもずっと居場所がなかったんだろうな。夢見てテキサスからニューヨークへやって来たのに何も変わらないジョーの居場所をリコが作ってあげて、結果的にリコにとってもそこが大切な居場所になったのかな。気がついたら2人ともめちゃくちゃ仲良しになってて和む。もはや友情の一言では片付けられないような間柄だね。ジョーは優しい奴だよな。やってる事はちょっとあれだけど、金を払ってもらえなかったり騙されたりしても殴ったりはせず、逆にお金あげるまでしたり。そんなジョーが暴力によってお金を手に入れるシーンは見ていて辛いものがある。全てはリコの為か…。ジョーが服を捨てるシーンは印象深い。ほんとこれからだったのになぁ…。
これを観た時自分は若過ぎた
でも…歳を重ねた今より見る目はあった…

今の時代は便利と言うより
情報が多過ぎて吸収出来ない
(作品関係無い話ではあるが…)
shiorin

shiorinの感想・評価

3.9
ある脚本家さんがお勧めしていて観た映画です。
タイトルから西部劇だと思って観たら全然違ってビックリ^_^

思ったより深刻な問題提起を含んでいて軽い気持ちで観れる内容ではありません。ですが誰でも何かしらのテーマを受け取れるのではないかと思います。
ダスティン・ホフマンさんの演技が演技に見えなくて、観ているうちに感情移入が半端なくなってきました。
質の高い作品だと思います。
ちなみに主人公はアンジェリーナ・ジョリーのお父さん。そう言われれば何かが似ている、と思いました。
AnriKimura

AnriKimuraの感想・評価

3.5
ジョンヴォイトの陽気で若干気味悪いカーボーイ
リキッドライトシーン有
TOKKY

TOKKYの感想・評価

3.9
かなり昔に観たきりであまり記憶がないので今回、改めて視聴。
とにかく映像作品として優れています。
50年以上前の作品とは思えない。
テーマは今でも十分伝わるし、本当に見入ってしまいました。
見直して良かった。
エキセントリックで人間味があってとことん切ない映画でした。
古い映画ですがまだ観ていない人は是非。

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BOB

BOBの感想・評価

3.8
アメリカンニューシネマの代表作の1つ。アカデミー賞3部門受賞。

ジゴロを夢見るカーボーイ風の素朴な青年と、脚の悪い詐欺師。孤独な二人のニューヨーク生活。

♪"Everybody's talkin' "♪

想像以上に重い話だった。大都会ニューヨークの貧困(しっかり汚い)や、主人公二人の情けなさや醜さが包み隠さず描かれていた。都会の人々の人間関係は希薄に見えたので、苦しい共同生活の中で芽生えていく二人の熱い友情に感情移入してしまう。

不安を煽るようなサイケデリックな妄想&回想シーンなど、編集が特徴的。

当時のニューヨークの人々の服装や髪型が興味深かった。

二人の顔とバスの窓に映ったマイアミの景色がオーバーラップするラストシーン
が美しく、哀しい。

カーボーイ姿のジョーが、『トイ・ストーリー』のケンに見えて仕方がなかった。

376
Sayo

Sayoの感想・評価

-
やっと見れた。映像がこんなアート系だと思っていなかったのでびっくりした。行きのバスのシーンはウォーホルも(ウォーホルの場合は東部発なのでジョーとは逆向きだけど)きっとこういう景色をハイウェイで見ていたんだろうなという。
あといい意味で胸が悪くなるようなパーティーのシーンに、フラッシュバックシーン、そして最後のバスのシーン…。とにかく圧倒された。内容はもちろんアメリカンニューシネマだなあというやるせなさで。最近はこんな映画ばかり見たい気分。
もか

もかの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

90点

「卒業」に引き続き、ダスティン・ホフマンの演技が見事だった。

金持ち童貞の男の子から、小汚いNYに住み着くネズミのような男へと変貌を遂げていた。

でも彼の演技は見事で、「卒業」とは全く違うイメージを植え付けられた。

脚を引きづりながらもスピーディーにNYの街を颯爽する姿とか、パーティで食べ物やお金を盗む姿とか公衆電話の釣り銭を探す所とか、本当に細かい部分がホームレスそのものを感じさせるものだった。

また、アンジーの父であるジョン・ヴォイトの演技も最高。

テキサスの田舎町から憧れのニューヨークへ出てきた若い少年が、ネズミのような男に引き摺り込まれるけど、そこで友情(愛情)を感じ死ぬまで最愛なるネズミの夢を叶えるべく身体を張り続ける姿はハラハラしたけど、こういう男性同士の友情っていいなあと感じた。

この、監督でもあるジョン・シュレシンジャーは、俳優だけじゃなくてニューヨークという街そのものを写すのも上手だなと感じた。

いい意味で、すっごく汚くて人も気温も寒い。
けど、田舎者からすると憧れてしまうような街なんだなと。

内容もともかく、演出も細かくて見ていてハラハラした作品だった。
masa

masaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督ジョン・シュレジンジャーはゲイだったと言うことを特典映像で知る。
彼の傑作スリラー『マラソンマン』(76)の、あの異常にしつこく、異様なトーンの理由が解った。妥協のない執着。

ダスティン・ホフマンの驚くべき演技。それを太陽のように受け止め照らすジョン・ヴォイド。

多くの馬が走り、銃弾が飛び交った大きな真っ白なスクリーンとその敷地は、ショボい遊具が適当に置いてある児童公園と化している。このドライブ・イン・シアターの残骸は、輝かしく強いアメリカの残骨だ。
そんな強烈なトップシーンをバックに、カーボーイ服に身を包み、この油臭いダイナー、この死んだようなクソ田舎からの脱出を試み、真っ青な道を悠然と歩む。若きカーボーイの冒険だ。
そのテキサスから、青い空の下、ニューヨークへ降り立つ。
思い描いた“男娼”のスターには程遠い。
出会う人間は、みんな醜く、グロテスクで、カーボーイの冒険は、まるで地獄巡りの様相を呈す。なんでこんなに醜いのか?
アメリカの中心、世界の中心、世界に開いた港を持つニューヨーク。巨大な都市には、その大きさの分、翳りがある。ウォール街の近くの中心地のホテルの一室では、あんな事が昼間から行われているのだ。

その醜さの中の極め付けは“ドブネズミ”との出会いだ。“ドブネズミ”の登場ショットが素晴らしい。横移動のカメラにさり気なくインする図々しい登場カットは圧巻だ。

そしてその都会のネズミと田舎のネズミは、次第に人間的な交流を開始し、不思議な愛情を浮き上がらせる。この映画はラブストーリーなんだ、と気付かされる。(今風に言うと“ブラザーフッド”ものか)
田舎のネズミは、弱り始めている都会のドブネズミの何年もシャワーを浴びていない髪を、自らの赤いシャツで拭く。弱りゆくドブネズミの夢を叶えてやりたい。それはフロリダに行く事。太陽の光が降り注ぐ、マイアミビーチに行く事。何故なら、ニューヨークは暗く、寒い。ドブネズミを弱らせたのは、その都市の巨大さが醸し出す圧迫感、暗く寒い孤立感だったのだ。

次はニューヨークを脱出し、アメリカ大陸を31時間横断し、フロリダへ。
田舎のカーボーイ・ネヅミが行き着いたところはどこか?いや、冒険の果てに、どこかへ行き着くことはできるのか?

1967年、アカデミー賞は『夜の大捜査線』(67)がアメリカ・ニューシネマを駆逐すると言う結果に終わった。
1968年の空白期間を経て、翌1969年、本作が作品賞、監督賞、脚本賞を受賞し、早くもアメリカン・ニューシネマは成熟したように見える。バイカーと西部銀行強盗のラブストーリーの登場もその勢いを加速させた。

追記するが、
衣装デザイナーのアン・ロスのデビュー作てある、素晴らしいスタートを切っている。大都市ニューヨークのカーボーイ・ルックは勿論のこと、ドブネズミの紫色のスーツなど、冴え渡っている。
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