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真夜中のカーボーイのZUSHIOのレビュー・感想・評価

真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)
4.7
作家の中村文則氏のエッセイ集で取り上げられてたので鑑賞したが、まごうことなき名作だった。
ラッツォことダスティン・ホフマンの芝居が本当に素晴らしくて、下品な役なのにどこか品があっていつまでも見ていたくなる名演技。あの『卒業』の直後にこの映画を撮ったということがとても信じられない。
テーマ的にもよくこの内容を1969年のアメリカで撮ったものだと感心する。現代でこそLGBTQの[Q]にジョニーは相当するのかななどという分析はできるが、そんな社会的な読みは不要なほど出演者全ての芝居が良い(例えば映画館のへなちょこメガネ君が忘れられない)。
長距離バスで終わる映画にハズレなし。
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