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眠る男のmasatoのレビュー・感想・評価

眠る男(1996年製作の映画)
5.0
小栗康平は、どこかテオ・アンゲロプロスに似ていると思っていたのだが、この作品は『ブンミおじさんの森』のアピチャートポン・ウィーラセータクン監督を思い出してしまった。

群馬の山深い村で男が木から落ちて眠り続けている。その世話をする母親、彼を思い続けている友人、妖精のように現れる男、ゆっくりとしに向かう眠る男となぜか心をシンクロさせていく南の国から来た女。

一人の男が眠り続けている中で、群馬の村がざわざわとゆらめき始める。

いや、冒頭に面白い。傑作。『ブンミおじさんの森』を思い出したと書いたけど、こっちの方が僕は好き。もっと生と死の境界を丹念に描いている気がする。
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