このレビューはネタバレを含みます
様々な視点から生と死を描いたような作品。死んだように眠る男拓次、彼の周りには蝶の剥製や明けぬ夜のように壁に描かれた月と洗面器の星といった死の影が現れる。劇中、星が月の側に寄ると人が死ぬと語られ、空飛…
>>続きを読むかなり好きな感じだった。
作り物の月は大きすぎ光りすぎる感じはしたけれど、どの場面も美しい。
自分の記憶が場面場面のみで途切れていて粗いことを、大人になってから気づいて、不完全で駄目なもののように思…
こういう感じの映画…誰かのを見たなーとずっと思っていたけど結局思い出せず。
眠るアンソンギ、哀しいけど美しい。
終盤の野外での能のシーン、風が強くなり木の梢枝がざわめき死んだ人の魂が揺れているみ…
<悠久の自然と人の世の儚さ>
山で転落事故に遭って以来、意識不明のまま眠り続ける男、拓次と、そんな彼を見守る家族や友人、地元の人々。拓次の友人である電気修理屋の上村、町のスナックで働く「南から来た…
淡々と映し出される日本の原風景がただ美しく心が休まる。その世界の中心には昏睡状態の男がいて、その世界を眺めていると、睡眠と昏睡と永眠の境が曖昧になる。ゆっくり流れる大きな時間の中のほんの一瞬にだけ自…
>>続きを読むひとつの村を描写するということにおいてこの映画ほど静かで細々としたものは無いと思った。雪が降る日の冷たくて痛い空気に似ている。温かさも哀愁もある。全編を通してショットの美しさが素晴らしい。
怒りや憎…
アピチャッポンと「もののけ姫」「追憶の森」を思い出す、森の精気を感じる作品。小栗康平オリジナル脚本。そのどの作品よりも先に制作されている。
言葉にするのが難しいが、男が昏睡しているこの村の森に誘わ…
群馬県「眠る男」製作委員会