このレビューはネタバレを含みます
冒頭のクイズとラストの it is writtenがオシャレ。
導入としてみると非常に有能で、インチキなのかラッキーなのか、なんでこうなったんだろう、を追体験できるという仕組みとして機能している。
インドの実態としてみた時にはかなり壮絶で、宗教暴動で街中で人死にが起きるとか、ものごいのために目をつぶすとか、いわゆるスラムのイメージがすごいのだが、ポップな音楽と明るい絵面、牧歌的なインド人のイメージが絶望のトーンで終わらせない画力を持たせている。
なぜクイズに挑んだか、なぜクイズを解くことができたか、というこれらすべてが一人の女性をおいかけている過程であった、という点においては非常に巧妙にできているし、面白かった。
作品全体の仕掛けはとても巧妙であるものの、原動力がすべて女性起点になってる点についてはやや好きではないなぁという印象。
主人公、なんか既視感があるなと思ったらホテルムンバイの方だった。めっちゃシュッとしてるイケメンである。