スラムという過酷な環境の描写から素敵な心理描写の至るところまで、時間を忘れて見てしまいました。
ダニーボイルの大胆な演出と構成力が際立ってました。
テンポの良さ。見事な伏線回収。愛や貧富などの主題性。使用する音楽。迫力とエッジの効いた全編デジタル撮影。
音楽の押しはけっこう強いんですけど、それでシーンを繋いだり、丁度いいバランスで映像と融合してます。
この映画を語る上で外せないのが、はじめての全シーンデジタル撮影でアカデミー賞を取ったこと。映画史において、新たな時代を迎えた瞬間でもあったと思います。
ラストに向かって、聴衆がテレビにかじりつくシーンの曲"Millionaire"が1番好き。