マルカマーク

十九歳の地図のマルカマークのレビュー・感想・評価

十九歳の地図(1979年製作の映画)
3.6
どういう具合に生きていけばいいかわからないとき。
自分だと、それは仕事が遅番のとき。
鬱屈した気持ちがガスタンクの見た目のように膨らんでいる。

そんな個人的なことを思い出したりして少し心が休まった作品。

「タクシードライバー」といい、こういう孤独で鬱屈した主人公の映画がどうしても好きだなぁ。
ても舞台が日本になると、すごく貧乏くさくてカビ臭い。

超クソ男、紺野(蟹江敬三)の存在がなんかおとぎ話みたいだった。
紺野さん、騙すと誑かすに違いってあるのかな。

マリア役の沖山秀子の存在は生々しく恐ろしかった。
調べたら、私生活で本当に自殺未遂を起こしていた。ドキュメンタリーか。

そして、吉岡(本間優二)が定規やコンパスで地図を作るシーンが1番好き。
創作意欲を掻き立てられるから。

ジャズなテーマ曲もよかった。