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アラビアのロレンスのkatsuyatakagiのネタバレレビュー・内容・結末

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっとみてみたかったものの、いかんせん長いのでなかなか見れずにいたが、偶然新文芸坐で上映されていたので。

ロレンスって、主人公の名前だったのね、実在の人物みたいだけど知りませんでした、、ストーリーは元祖アバターみたいな話。いきなりロレンスの死から映画は始まる。イギリス将校から、アラブの一族に身を置くことで一族と同化し染まってゆく。彼の精神の根源にあるのが「運命などない」という言葉。仲間を助けたことで信頼を得て、アラブの独立を主導していく。素手でマッチの日を消すシーン、一族の服を貰って子供のように喜ぶシーンなどはとても好き。

しかし後半になるにつれ事態は暗転、ロレンス自身にも変化が起きる。血を見ることに抵抗が薄くなっていき、普通の生活を何より求めるようになる。戦争映画のPTSDに通ずるところがあるのか。最後失意のままアラブを離れなくてはならないロレンスは見ていて痛々しかった。

227分の中に教養やロマンや人間性など盛り込まれていて、とにかく壮大な物語だった。映画を通してのテーマ曲もとても良い。本当長いけど、見てみる価値はありです。
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