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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのsobayuのレビュー・感想・評価

4.0
いかにもアメリカ的な陽性二枚目イメージのブラピとトムを、耽美ゴシックの主役に据えたキャスティングがすごい。ラストにピンと来なくて原作を読んだりしたなあ。でも今見てみると別にちゃんとこの映画内だけでオチがついてる納得のラストだと感じた。冒頭、道を渡りルイのアパートを見上げるカメラの動きはレスタトの目線だと、ラストから遡って気付かせるのとか粋である。

主人公はルイだけど、やっぱり心に残るのはレスタトとクローディアだった。レスタトが怒りを爆発させる直情的な演技はトムらしいし、カリスマ性もそもそも備わっている。でもレスタトの人を心底バカにしきった笑い方はトム史上で他に見たことなかった。あれぞレスタト。

キルスティンダンストは当時どこまで自分の役のことを理解してたんだろう。恐るべき演技力。大人の姿になれない=愛されないというのはつらい。

耽美もののヒロインってそういうものなのかも知れないけど、ルイは”無条件で求められる無垢な存在”という属性しかないキャラでブラピはちょっと損してるな~と思う。白百合のごとく美しいけどミステリアスさがない。
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