文化的な壁もあってコメディでもあまり笑えることが無いスティーヴ・マーティンだが、こういう人情深い父親役のほうがむしろ合ってるような気がしたし、変にブラックな笑いに走らずに純粋なホームドラマ路線に舵を切り最後までストレートにそれを貫いたことで、個人的に事前に想像していたよりもずっと楽しめた。子を持つ親という存在になった事がないので、この娘の結婚報告にうろたえ全然子離れできない父親の愛情と焦りと哀しさがないまぜになったような感情を追体験できたという意味で貴重な機会だったが... 思っていたより地味な作品。