自分にはない疑似体験として「娘に巣立たれる父親」を面白おかしく体験させてもらった。突然娘の結婚話が出てからあれよあれよという間に物事が進み、どんどんATMと化していく自分に気づき(笑)そして最後は出費に頭を悩まされる...きっとこういう感じで自分も子離れできない親になっていたのかもなあと思わされるほどに「ベタ」をしっかり押さえた一本だった。そしてこういう何気ないコミカルな家族描写の駒としてスペンサー・トレイシーという大御所、そして華やかすぎるエリザベス・テイラーを使うというこの時代の贅沢さにも改めて驚く。