ゴン吉

網走番外地 北海篇のゴン吉のレビュー・感想・評価

網走番外地 北海篇(1965年製作の映画)
3.9
網走刑務所帰りの男の任侠を描いた「網走番外地」シリーズの四作目。
高倉健が主演、大原麗子がゲストヒロインを演じ、シリーズレギュラーメンバーの嵐寛寿郎や田中邦衛らが共演。  

橘真一(高倉健)は、殺人傷害の罪により網走刑務所で8年間服役していたが、仮出所となる。
刑務所仲間からの依頼で、支払われるはずの金を受け取りに、釧路の運送会社の社長を訪ねる。
ところが運送会社には持ち金がなく、橘は危険な雪道をトラックで荷物をペンケセップに運び、そこで運送代として金を受け取ることになる。
トラックは荷主の男二人を乗せて出発するが…

雪で覆われた極寒の北海道を舞台に、トラックに乗り合わせた訳アリの人々を描いたロードムービーで、ジョン・フォード監督の”駅馬車”(1939年)を参考にして作られたそうである。
本作は公開された1965年度の配給収入が2位のヒット作品。
出発後にトラックの荷台に運送会社の娘(大原麗子)が隠れていたことが分かり、さらに同乗している依頼主の男たちは拳銃を所持していることが明らかに。
道中で、一人の不審な男が乗り込んできたり、骨折した娘とその母親、男に逃げられた心中未遂の女などがたまたま同乗することになる。
様々な訳アリの人々のヒューマンドラマが繰り広げられる。
高倉健が若いのは当然のことですが、ショートカットで幼顔の大原麗子が初々しい。
果たして同乗した人々の運命は?
そして無事に荷物を目的地に届けることができるのか?
「寒かねえよ こんなもの 裸で歩きてえくらいだよ」 

2023.3 BS12で鑑賞
2022.12 BS12で鑑賞
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