このレビューはネタバレを含みます
この映画はエリザベートの内面がアルマ、アルマの内面がエリザベート、二人とも実在すると色々解釈がありますが、確かによく分からんです。
アルマって名前がユングが説くアニマみたいなんで、エリザベートの内面がアルマって説が辻褄合うのかなあと思います。
冒頭のシュールな映像はエリザベートがおかしくなった原因のイメージかと思います。サブミリナルのように挿入されるおチンポは自分の中に抑圧してる女の本性、又は性的な欲求の抑え込んでるのを表してるのかもしれません。
そこで女としての人生を楽しまずにきた自分とは正反対のアルマ=アニマがエリザベートの中に生まれたのではないかと思います。
アルマのエロ話をメモするのはエリザベートの願望なのかもしれません。
旦那とアルマがセックスするところはアルマに侵食されたエリザベートが完全に女として目覚めた瞬間だと思います。
ラストで療養所に来たときは一緒だったのに、出てくときはバラバラだったのはエリザベートの過去の内面と生まれ変わったエリザベートの決別にも思われます。
しかし、説明できない部分も多々あるので、これが絶対にそうだと言い切れないのが、この映画の良いところだと思います。