緻密な映像と多層的なメッセージが美しく融合しており、表現に一切の隙がない。社会において役割を演じる苦悩や、自分らしさの脆弱性を痛感した。服装や髪型さえ記号的に捉えられるため、時間をかけて解釈を深めた…
>>続きを読む【トラウマの再生装置】
名取さな「きらめく絆創膏」MV批評で書いた文の一部です。全編はnoteにアップしています。
仮面とペルソナと名取さな~きらめく絆創膏MV批評▼
https://note.c…
静謐で精緻なショットが続くかと思えば突然挟まれる禍々しい不協和音や暴力的な劇伴により睡魔の侵入を許さない内政的でありながら刺激的な作品だ。
遊び心も感じるサブリミナルな記号の羅列で始まる細かい断片の…
悪戯のようにモンタージュされた実験的なオープニング、一瞬で切り替わる顔の映像と白い背景に黒い文字のタイトルバック、最初と最後に登場する投影された巨大な女の顔をなぞる少年のショットがめちゃくちゃかっこ…
>>続きを読む自ら提示して魅せてるつもりが観られているのだと気づいた時の自尊心の揺らぎから心のおさまりが悪くなり言葉に対して嫌悪する。観ているの側は安全圏だけどそれは無だから出なくちゃいけないのに難しい。なんて言…
>>続きを読む自我の揺らぎと不安定さ、見る/見られるという逃れられない関係性。圧倒的な表現力だった。強烈なイメージを残すオープニングや、終盤での2人の視点から繰り返すシーンまで、意味や理屈を超越した芸術性があった…
>>続きを読む近代映画の代名詞といってもいいでしょう。
流石ベルイマン、そのくらい洗練されている。
それにしてもテーマがとても文学的、哲学的です。
カミュの「異邦人」を勝手に想起するほど、実存主義など現代哲学に…