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仮面/ペルソナのnobutakaのネタバレレビュー・内容・結末

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

アニマ(アルマ)という名前はユング的元型キャラクターの中で男性の中の女性的側面である感受性、情緒的な叡智、直感、共感力、思いやり の象徴ということらしい。

ユングの用語でペルソナ=公的な仮面というのもあるらしいので無関係では当然ないのだろう。

それをそのまま持ってくるとエリザベートという、野心や利己主義に囚われて身動きできなくなってしまった女性がアニマと同化することで状況を打破することが出来たということで納得できる。

また逆も然り。

Xは本心と社会性の間で揺れているがいまのところはZ現在の象徴を手に入れている。しかし、自身の本心を体現しているようなYとの出会いによってだんだんと剥き出しの感情が発露。
感情の抑制が効かなくなる。
しかし、またYもまた自身のことを欺いていることに変わりはなく むしろYに自分が吸収されているのだということに気がつく。
XもまたYを自身に取り込む。
Xは完成され覚悟をもって本来の姿になる。
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