sasa

仮面/ペルソナのsasaのレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
3.8
沈黙を貫く女優エリザベットと、住み込みで彼女を看護するアルマ。語る者と聴く者、あるいは母親であることへの憧れと嫌悪、両者の立場と意識が交差し、次第に人格が溶融していく。ユング哲学におけるペルソナの概念を芸術的に昇華した、恐ろしくも美しい作品。

のっけから始まる不穏な男性器や蜘蛛のサブリミナル的モンタージュ、落陽と共に暗転するエリザベットの表情、燃え尽きる女性の肖像など、示唆的で興味深いカットの数々。
sasa

sasa