今見ても斬新とも言える照明の当て方、モンタージュの数々、カメラを意識しているようなシーン(例えば、砂浜らへんでいきなりカメラの下から彼女が出て来るシーン)、そして画面の乱れ?表現がわからないが画面がおかしくなる感じだとか映画の中の映画を感じさせるからだ。そうなると、普通の人であるように思えた看護婦の彼女も役者なわけで、演じている。男とのキスシーンなんか映画やん。その映画の中の映画と僕に思わせて来るあたりが混乱を生む。
僕みたいな読解力のない人には、わけわからない感想しかでてこないわけなのだけれど、僕なりにインスピレーションを受けた。ベルイマンってもっとどんよりした生を生々しく描く監督なのかと思ったけど、こんな神経尖らせてみないと分からないような刺激的な映画も撮っていたのだなと驚かされた。
彼女は自分の前では、本当の彼女でいたと、つい自分を曝け出していた看護婦。そう考えると、本当の自分を出せるのは、信頼できる人なのか。もうよく分かりません。てかそういうことを描いてる映画じゃないのかもなー。