RyanMihawk

赤ちょうちんのRyanMihawkのレビュー・感想・評価

赤ちょうちん(1974年製作の映画)
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かぐや姫の歌!まさに!という感じで良い
東京と引っ越しというのは本当に良いテーマだと思った
どこに越してもドアがマジで薄っぺらい
ふたりの行く先々で気に入らないことがあり、その度に消耗して行った女…
一緒になった女が実は…どこにでもいる普通の女に見えたのに…気づけばもう…気が触れて手遅れ…というのはまったく古い感覚ではなく、現代でもある病だよなと思う
この夫婦の間には常に自分たちの赤子への不信というのがうっすらとあるのも本当に辛い これも東京の病 多すぎる人間

冒頭、その辺で知り合った女を部屋に泊めてそれきりだったはずなのに 彼女が忘れて行った金を使い込み馬で負けて惨めで貧しくて寂しくて、後日再会した時にコロッとデキてしまう感じ…この感じ、この風、この時代という気がする
いきなりふたりの引っ越し先に転がりこんで来る男はほんまになにw 男を捨てに友人たちと海まで車出すのウケる あの男も東京の病の一種やで
新宿のアパートに二人がいる時に女の失踪騒ぎがあり、行方がわからなくなった彼女が、向かいのオカマ(この言い方しか思いつかん)の部屋から見つかるシーン その瞬間、その刹那に窓をトウッ!と飛び越える主人公の身体 この時代この役者この映画にはこの運動がある 現代では絶対にありえない身体の運動だと思った
RyanMihawk

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