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敬愛なるベートーヴェンのHINのレビュー・感想・評価

敬愛なるベートーヴェン(2006年製作の映画)
3.9
どーして古典の音楽家ってのは偏屈で下品な気難し屋ばっかりなんだ!
と思ってしまった。
気分屋でキレる地雷が分からないところとか
認知症になった祖父を思い出してしもーた。
甥っ子に音楽を押し付けて…クズに成長させちまって…不幸だよほんと。

よく分からんが、難聴ながらも凄い曲を書いていたので
私の中では勝手に良い人イメージがついていたっぽい。
しかし音楽家は音楽家か…。

『アマデウス』では変人で天才なモーツァルトの半生を描いてますが
この『敬愛なる~』はベートーヴェンの第九誕生直前~亡くなるまで?の
頑固で偏屈でみんなにけっこう疎まれだした
期間が凝縮した感じで描かれてます。

しかし、しかしですよ!
第九演奏のシーンは、ほんとにほんとに圧巻。
圧巻というか、引き込まれて
なんか合唱の部分では思わず涙が…。
凄い曲ですよあれは。
美しいです。素晴らしいです。


高校生のとき、これで引退と決めていた発表会で
ベートーヴェンのピアノソナタ月光の3楽章を暗譜で弾いたとき、
曲途中の決定音を外して頭が真っ白になり
その後弾けなくなったという消してしまいたい過去がある。
今思い出しても辛い。
なんであんな激しい曲(3楽章)が『月光』なんだろうね。
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