ロバート・ロドリゲス長編デビュー作。
あの『デスペラード』の原点となる超低予算アクション。
簡単にいうと、派手さのないデスペラード。
娯楽性皆無、『ダイ・ハード』並に不運な男の孤独な闘いが淡々と描かれています。
ロドリゲスがとことんこだわったという、ガンアクションとそのカメラワーク。主人公に命中しなさすぎて最早ギャグですが、カットが鮮やかでスピード感が際立つ。西部劇的なショットも見物。
解りやすい悪役が登場することから勧善懲悪ものと思われかと思いますが、意外と裏切り渦巻く二転三転するストーリーは案外飽きません。
お金がかかってないのは明白ですが、わずかの予算でスタイリッシュなアクションが撮れること自体が凄い。映画の面白さと製作費は必ずしも比例しないのが本作でも証明できるような気がします。
クールなラストシーンまで味のある作品です。