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つながれたヒバリのmiのレビュー・感想・評価

つながれたヒバリ(1969年製作の映画)
4.5
社会主義の批判だとかどうとかの前に、映画として面白いし、登場人物がもれなく善人。
苦境に立たされようが、絶望して狂う人間もいなければ、涙する人間もいない。重々しくなく終始軽やか。
触れ合う手と手のぬくもりが、冬を越える鍵となるのだろうし、制限の中でいかに自由を感じ、幸せを見いだせるか。そんな前向きさで充満してるって素敵やん。
部活ノリの覗きを映画を見に行くと表現するユーモアにグッとくるし、鏡の光の反復に涙。
看守がその職業イメージとは逆のキャラクターなのがとにかく良い。自身の結婚式で赤ワインどばどばからの追いかけっことかもうたまらん。
雨の中暖を取るシーンをヒキでセリフなしで見せるのが粋。
杜撰な仕事は結局そのツケを払うとの言葉はいつの時代でも刺さるワードチョイス。
とにかくチェコは美人が多い。
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