速い巧い。ジョン・ウェイン(若いな〜)が形勢有利な展開は、判官贔屓というよりこの国のポピュリズムの根強さを感じる。ジョン・ウェインとウォルター・ピジョンの形勢がコインの表と裏のように何度もひっくり返る。そしてウォルター・ピジョンがあっという間に大悪党になってゆく。そちらこちらとその時々の有利な方に阿るクレア・トレヴァーは二人の男を虜にするほどの魅力を感じないが、まあそういう筋立てだとして。ピジョンの母役マージョリー・メインが要所に生き、女の奪い合いと恋愛より母の力が決定打となる。
ちょっとしたインサートに手抜きが無い。大量の馬の群列での銃撃戦と焼き払われる街の炎がすごい。ちゃんと作られている。スクリーンプロセスで走る馬車上の撃ち合いシーンは『駅馬車』を思い出した。『駅馬車』の1年後の作品なのね。
崖から馬車ごと落ちるシーンであ!馬が…て心配になった。