ノー・タイム・トゥ・ダイに向けて予習
今作は007シリーズの中では何となく異質。
007と言えば美女の存在が欠かせないが、今作はそういう描写は申し訳程度で後半はすっかりおばあちゃんと化したMとの逃避行がメインになるのはたまげた。
まさか、Mが今作のボンドガールなのか…？
すっかりロートル扱いされてるジェームズ・ボンドや、MI6不要論が巻き起こったり、スパイとして使い捨てにされた敵役の登場など、華やかなスパイの活躍を描くこれまでの007シリーズ自体を皮肉る内容になっています。
それに対してロートルの意地を見せるジェームズ・ボンドというような構図になってますが、それも単純に古い価値観が今風の価値観に打ち勝つというものではなく、ちゃんと折衷案というか信念は曲げずに現代風にアップデートされてるのがえらいと思う。
Mとボンドの絶対に本音を言わない掛け合いとか、擬似家族的、師弟関係風の描写がたまらない。
こういうの好きだなー。
