残り3分の1から面白くなる変わったタイプのエンジンのかかり方。
新しいものだけが凄いんじゃないんだぞ?っていうボンドやMらのオールド達の活躍と、いやいや白っちい若者でもこんな事できますけど?っていうQやマネーペニーたちの押し上げと、
ちくちく言いながらもMI6メンバーを守ろうと中立の立場で見守るもうすぐオールド手前のマロニー。
のバランスがとてもよかった。
悪の大ボス、シルヴァが、昔自決しようとして猛毒で溶けた歯を見せるシーンは、声も怖くエフェクトをかけて魔物感を出していて、まさにもののけ姫でいうところの乙事主で印象的だった。
Mからマロニーへの役どころの引き継ぎ方が、地味にすんなりとしていてよかった。シリーズとして、現実的な役回りの交代も兼ねていたとしたら(実際どうなのかはわかりませんが)、それも脚本、監督の腕の見せどころですね。
これにより、スペクターがかなり自然に見やすくなっていて、ナイスです。