rage30

サウンド・オブ・サイレンスのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

娘を誘拐されてしまう精神科医の話。

「精神病の患者から、ある数字を聞き出さなければならない」という触れ込みを聞いて面白そうだなと思ったのですが、そこに辿り着くまでがとにかく回りくどい。
10年前の強盗事件が描かれたり、主人公の娘が誘拐されたり、犯人からの脅迫が来て、やっと本筋に至るのです。

で、ようやく医者と患者の駆け引きが見れるのかと思ったら、他の話が入り込んできて、なかなか2人の話が始まらない…。
医者の話だけでなく、妻の話、娘の話、刑事の話と、4つものストーリーラインが同時に動くので、医者の話が集中して語られないんですよね。

勿論、これはこれで同時並行的に進むサスペンスとして見れば面白いのですが、こっちは数字を聞き出すミステリーを楽しみにしていたので、すっかり肩透かしを食らってしまいました。
サスペンスの一要素に過ぎないのなら、こんなミステリアスなフックは作らないで欲しいな~。

結局、医者と患者の駆け引きは特に描かれず、患者を外に連れ出して、強引に記憶を甦らせるというグダグダぶり。
犯人のショーン・ビーンの間抜けぶりも酷くて、油断したところを主人公に突かれてしまうわけですけど、そんなんだから宝石を騙し盗られるんだぞ!と思いました。

そんなわけで、個人的には「思ってたのと違った…」の一言に尽きるかなと。
まぁ、映画自体はそこまでつまらないわけでもないので、事前情報を入れずに見れば、それなりに楽しめたかもしれません。
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