カカオ

グランド・ホテルのカカオのレビュー・感想・評価

グランド・ホテル(1932年製作の映画)
3.3
ベルリンの超一流ホテル、「グランドホテル」
個々の客の背景や出来事を俯瞰する作品。



感情の起伏が激しいプリマドンナ、
社運をかけた取引を対応中の社長、
社長に雇われたタイピスト、
病気で残された時間が少ない会計士、
男爵と名乗る詐欺師の男、


五月雨式に様々な角度から物語は進行する。













後に「グランド・ホテル方式」と呼ばれる手法を確立させた。複数の物語が当時に進行するスタイル。思考回路を急がせて興味を持たせる手法だ。




心優しい泥棒は追い詰められた状況であったが、友情を優先させ窃盗を躊躇った。ようやく人生を謳歌した会計士との友情が良い。

ドクターは全てお見通しだったようにも思える。



いつの間にやら部屋に侵入している泥棒と恋に落ちる展開は強引な点と、各部屋が施錠されていない点が引っかかる。
カカオ

カカオ