マサミチ

妻は告白するのマサミチのレビュー・感想・評価

妻は告白する(1961年製作の映画)
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初見なのだが、これはどう受け止めたらいい作品なのだろう?サスペンスの形にはなってはいるが、真相もそりゃそうでしょうなオチだし。

よく分からないのが川口浩演じる若尾文子の不倫相手の男性で、結局彼女が夫を殺したのだとしてもそれも含めて愛情を抱いていたわけでもなくて、彼女が夫殺しの真相を告白した途端に掌を返し、かといって保険金目当てでもない。

結局は婚約者の馬渕晴子が最後に全部テーマを語ってくれる。

多分ですね、法廷で妻の有り様が検事から語られるように、この当時(昭和36年)の価値観では妻はあくまで夫に尽くすべきと考え方が凝り固まっており、こうゆう悪女像はこの頃は新鮮だったのではないですかね?

今ならこんな古いプロットはもはや通用しないし、もっとお話が二転三転しないと成立しないのではないかと思いますが。

それから若尾文子は深田恭子と似てなくもない。


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