尿道流れ者

デス・レース2000年の尿道流れ者のレビュー・感想・評価

デス・レース2000年(1975年製作の映画)
3.4
5人の猛者がアメリカ大陸横断レースをすると聞くとなにか男のロマンを感じるが、この映画はそんなレースをしながら人々を轢き殺し点数を稼ぐというとんでもないあらすじで、しかもニューマスターDVDには轢殺エディションというとんでもない言葉が添えられていて、とってもカルトっぽいので観てみた。

しっかりとした笑いとチープなアクションにとりあえずの皮肉となんとなくのSF感がとても良い。レースを撮影するカメラマンが宇宙服みたいなものを着て、背中に何かせおっているのだが、その装備の多さはむしろ退化を感じさせながらも、キッチュでかっこいい。
アクションも早回しなどを頑張って使ってとてもチープに仕上げてる。
人を轢き殺しす瞬間も不必要にポップな音楽と演出のおかげで全く不快感は無く、ただただ面白い。

轢き殺して得られる点数は年齢と性別により違い、年寄りはなんと空前絶後の100点と紹介されるが、そもそも人を轢き殺して点数を得られることがもう空前絶後の事態なわけで。この設定はとても面白いのだが、この点数を取り合う駆け引きみたいなものが無かったのが残念だった。

またキャラ設定と乗る車の空前絶後のダサさが素晴らしい。しっかりとお色気もあり、何も考えずに観るにはふさわしい内容。