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初春狸御殿のmitakosamaのレビュー・感想・評価

初春狸御殿(1959年製作の映画)
3.9
素晴らしい〜!数ある狸御殿映画の中でも大映による今作は一段と華やかだ。
雷蔵・若尾・勝新、さらには珠緒や鴈治郎などのトップスターが多数出演。

狸の娘・お黒(若尾)は父・カチカチ山の狸の小悪事に悩む日々。
しかし御殿のキヌタ姫が家出してしまい、そっくりなお黒は代わりを務め、狸吉郎(雷蔵)の見合いに挑む。

若尾・雷蔵の爽やかイケメンコンビの初々しさもさる事ながら、民謡や童謡や唱歌によるオペレッタの愉快さが素晴らしい。
セットの作り物感が逆に演劇的な画面構成となり効果的。
さらに歌に加えて、松竹歌劇団の群舞も楽しい。最高かよ。

お姫様が返ってきて元の鞘に戻るが、お黒は勝新演じる薬屋栗介と結ばれる。
コレだと勝新がちょっと勿体無いな。
むしろ逆に、お黒・狸吉郎、キヌタ姫・栗介のカップリングの方が良かったかな?

しかし、サブキャラのカッパちゃんのドセクシーなことよ!毛利郁子と小浜奈々子ですって。毛利は女優さんだけど、小浜さんはストリッパーだったらしい。と言っても今で言うバーレスクダンサーみたいな感じかな?
とにかくグラマーボディに、お胸はニップレスのみ。この時代にしては相当大胆だよな。でもとってもキュートで良い意味でいやらしさが無い。ホントに可愛い。

最高の和製ミュージカル!
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