しもんぬ

フェイシズのしもんぬのレビュー・感想・評価

フェイシズ(1968年製作の映画)
4.8
歌えない、踊れない、性的にも退却した、あるブルジョア夫婦の話。冒頭で言及のあったフェリーニ『甘い生活』から退廃美やらノスタルジーやらを取り除いた、こちらも身体性劣化批判の作品。(踊れない、口説けない人間が首から上だけで考える「正しさ」はすべて間違い)

ラストは『こわれゆく女』同様、気づきを得た夫婦は元の鞘に収まっていくんだと思う。≒ポランスキー『水の中のナイフ』
しもんぬ

しもんぬ