クリボーも倒せない様な20キロ増のマリオと、めちゃくちゃ歯が汚く頭も弱いルイージみたいなおっさんの凸凹コンビ、てっきりこの二人が主人公なのかと思ったら、むしろ登場人物全員が主人公の様な者であり、村それ自体が、一つの生き物の様なお話だった。コメディだけど、むしろこれはコントと呼びたい、それもかなり上質な、それこそチェコ流のモンティパイソンだ！くらいに（笑）とにかくもう…爆笑につぐ爆笑で…特にあの時限爆弾は…いつか破裂するのは分かってても…ほれ、言わんこっちゃ無い！と（爆笑）足並みを揃えることの難しい世界の中で、誰かとピタリと足並みが揃う瞬間ってのは、本当に幸せな瞬間だなと、寒い冬に心の奥底にホッカイロを貼ってくれる様な、甘〜い作品だった。メンツェル…好き…俺この人大好き…。とりあえず明日から、胸ポケットにほっそいパンを忍ばせて行こうと思う。
