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ラストサマーのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ラストサマー(1997年製作の映画)
3.6
久しぶりの定番の青春ホラーサスペンス。
昔、都市伝説にめちゃくちゃハマってその時にも観た。

この頃の青春ホラー系サスペンスは意外と面白いシリーズが多い。
『ラストサマー』、『ファイナル〜』、『スクリーム』、、、。

青春のバカ騒ぎと、シリアスなサスペンスと、猟奇的なホラー要素。美男美女も多く、殺しの法則やその“何か”の存在感、クライマックスのドタバタあがき、、、そのそれぞれの要素のバランスが良い。
何かに偏ってわけでもなく、残虐さが先行して意味がわからないスプラッターでもない。

都市伝説とか、伝説の猟奇殺人鬼とか、そう言うのが好きなら話としても楽しめる。

本当に殺人鬼がいたり、それらになぞらえて普通の人が犯人だったり。真相がなかなかわからず、わかってからも解決までが面白いモノもある。

これらの作品は、その謎めいた存在感と殺されるシーンの描写が結構秀逸。

薄々“何か”に気付いて、それに追われる理由も察してるけど、なかなか確信まで時間がかかる。
派手にやってくるけど、1人になった時にしか起きなかったりするし、みんなが疑心暗鬼だから、なかなか信じてもらえない。

そうこうしてるうちに、“何か”側はどんどん事態を進めてくる。1人、また1人、、、と。

このシリーズはアメリカの有名な都市伝説の1つ、“鉤爪の男”。
そんな怪談めいた話をして盛り上がってる2組のカップルが青春最後のミスコンパーティーのフィナーレでやらかしてしまう。

それを4人の秘密としてひた隠してそれぞれの生活に戻る、、、。
それから1年経って、4人の中の1人の女の子が地元に戻ってきた途端にその“秘密”が暴かれ始め、それが形となって現れる、、、“鉤爪の男”として。

その去年の夏の秘密が蘇る。だから、『ラストサマー』。

このシリーズはこの2組のカップルの女の子。ジェニファーラヴヒューイット、サラミシェルゲラー。この2人がとにかくスタイル半端ないし、綺麗。

この頃のこの手の作品のヒロインとしては完璧。
しかもそんなヒロインが2人も。この2枚看板はスゴい。これだけでも観る価値がある。

こんな不穏な事には巻き込まれたくないが、このヒロイン達と青春を全力で謳歌できたらめちゃくちゃ楽しいに違いない。

主人公のジェニファーラヴヒューイット以外、この秘密の出来事以来、人生がちょっとずつ狂ってしまって結局地元で燻ってる。“去年の夏”のことご胸につっかえながら。

それが1年後の夏、ソワソワと渋々と一同結集し、蒸し返したくない“秘密”が再び顔を出す、、、。

この後、2作続編作られる定番シリーズに。
青春と、1年越しと、美女と、“鉤爪の男”と、色々燻るやや片田舎の町。
最高のシチュエーションが揃うホラーサスペンス。

この定番の終わり方。もうやらずに済ませられないヤツ。

個人的にはどちらかと言うと、サラミシェルゲラー派、、、だから悔しい。これは。


F:1889
M:5876
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