前作『怒りのデスロード』からもう9年か。
観てしまった、Dolbyシネマで正解。2,600円の元を取れた気がする。
“フュリオサ”と言えば、その『怒りのデスロード』のシャーリーズセロン。
白いベールで身を包んだ女性たちを引き連れる片腕がメカ化してる女戦士。
“フュリオサ”がその“フュリオサ”になる話。
だから、『怒りのデスロード』の前談、と言うことになる。
先日これが始まるまでにオリジナル3作を観ておいて良かった、そこそこちゃんと堪能できた気がする。
でも、欲を言えば『怒りのデスロード』、もう1回観ておけばもっと良かったかも。
もちろん、オリジナル3作から『怒りのデスロード』と本作に至るまでずっと監督はジョージミラー。
だからオマージュというかリスペクトと言うか、最初から今に至るまで、この世界観と作品の歴史、流れ、キャラクターを“セルフ”で描き上げている。
そう言う意味では『エヴァンゲリヲン』の庵野監督並みのこだわりと意志の強さに似たモノを感じる。もはや、執念に近い。
本編約2時間半。
最初から最後まで、こんなにクセ強で、ゴリゴリで、ギラギラで、ガンガンのエネルギッシュさなのに、この長さが気にならない。
「もうお腹いっぱい」みたいになるかと思いきや、また少ししたらまたこの世界観に没入したくなるような。
Dolbyシネマで観たということもあるが、このバギーやバイクのエンジン音、火炎放射器が唸る音、トレーラーが爆走する音、砂埃の音、金属が擦れる音、、、これらの音がめちゃくちゃカッコいい。
見た目もこの『マッドマックス』感で堪らないし、音も最高にアガる。
見た目で言えば“イモータンジョー”が現れた時のあの衝撃。つい「おぉぉぉ!」とか言いたくなる、相変わらず物凄い存在感。
それと、“あれ”と“あの人”もチラッと、、、これも「おぉぉぉ!」案件。立ち上がりそうになった。
相変わらず世界の荒廃具合が凄まじく、“水”“燃料”“武器”、これの争奪戦。これを所持して好きにできる人ほど権力を握れる。
クリスヘムズワースが“ディメンタス”なる走り屋のギャングの頭領で、コイツが“イモータンジョー”の覇権に割って入ろうとする最中に“フュリオサ”に悲劇が起き、“マッドなフュリオサ”と化す。
毎回、このシリーズには大抵、ぶっ飛んだ思想で手下を率いて生き抜いて、常に相手を出し抜く生命力と共に、自らもとんでもない行動力を見せつける猛者が出てくるが、今回は彼、“ディメンタス”、ここにあり。
アニャテイラージョイのこの目力が活きに活きる。彼女が“フュリオサ”なのか、“フュリオサ”が彼女なのか。
もはや、彼女ありきの話なのではないかと思うレベル。
オリジナル3作と『怒りのデスロード』、そして『フュリオサ』、全てが繋がる筋書き。
今回の『フュリオサ』でこれまでのパーツが噛み合って歯車みたいに動き出す、みたいな。
もう、ここまで来ると、唯一無二の作品。替えが利かない。
こういう作品が観たければコレを観るしかない。ジャンルが“マッドマックス”。
「映画観たわ!」ってたぶん、コレを観終わった時の気分のことだと思う。
ワクワク、テンション爆上がった。
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