前年公開の「スクリーム」に端を発する、若者たちの群像を題材にした犯人探しスラッシャームービー作品群の内の一つ。続編もあるしこちらも好成績だったようだ。当時は結構話題になった気がする。
特徴は被害側の学生グループは同時に加害側で全員罪の意識を抱えている点で、このおかげで彼らが酷い目に遭っても観客は同情せずに観られる。調子づいていた高校卒業時と比べ一年後ボンボン以外は皆さえない生活を送っているのもザマァ要素として機能していて気軽に物語を楽しめる。
ただヴィランの鉤爪男は存在感がない。スクリームのハロウィンマスクのようなインパクトは皆無で、ここをもっと頑張れば本作の評価はかなり違うものになったと感じる。
話の展開もベタだが割りと手堅く作られていて、現代からすると地味だがちゃんと楽しめる映画と思う。
余談だが前述した作品群の中で個人的フェイバリットは同年公開の「ルール」かな。
