ララン

ニュー・シネマ・パラダイスのラランのレビュー・感想・評価

4.1
「郷愁に惑わされるな」

大切な記憶が時に足枷になることがある。
思い出は過ぎた記憶でしかないのに。
浸るには思い出は心地良すぎるのかもしれない。

人は変化を嫌うから、現状に大きな不満がないと自分を変えない理由を探してしまう。
今のままでいいと納得してしまう。
過ぎてからあの時やっておけば、挑戦しておけば、一歩踏み出しておけばって思う。
多くの人が同じ様に後悔を抱えて生きてるんだと思う。

人が両手に抱えることができる数は決まっていて、手放さないと新しいものは求めるものは手に入らないんだと思う。
自分の人生を後悔しているからこそ説得力をもつアルフレードの突き放した愛情が胸をうった。

後悔のない人生を。
"お前は若い、前途洋々だ!"


*好きなセリフ*

「人生はお前がみた映画とは違う、
 人生はもっと困難なものだ」

「恋心が強いほど、傷も深くなる」

「帰ってくるな。
 ノスタルジーに惑わされるな。
 私たちを忘れろ。手紙も書くな。
 我慢できずに帰って来ても、
 私の家には迎えてやらない。」
ララン

ララン