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ニュー・シネマ・パラダイスのFilmholicManのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

人間讃歌、映画愛に溢れる最高の映画。

友情、恋愛、多様性、宗教、戦争。。

映画館シネマ・パラダイスを通して様々な人間模様を描いた本作。

中でもアルフレッドからトトに向けたメッセージに心打たれた。

人生はおまえが観た映画とは違う
人生はもっと困難なものだ

村を出ろ
帰ってくるな
手紙も書くな
私たちを忘れろ

ノスタルジーに惑わされるな

自分のすることを愛せ

かつて試写室を愛したように。



30年後、アルフレッドの訃報を聞きつけ帰ってきたトト。

彼の形見があると言われ受け取るとそれはテープ。

ローマに戻り、観てみるとそれはかつて2人が結んだ約束のものであった。

どうせキスシーンばかりだ
戻す位置もわからない

お前にくれてやるが、私が保管する。

アルフレッドはそう言って幼きトトがねだった伸び切ったテープをまとめて保管しておいたのだ。

このテープを上映するラストシーンで、トトの台詞は一切無いが、静かに流す涙と穏やかな笑顔がそこにあった。

それだけで我々にも十分。

何度でも観たくなる作品に出会えた。
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