ソニこう

ニュー・シネマ・パラダイスのソニこうのレビュー・感想・評価

3.6
★ 映画を愛する全ての人に捧げる感動作。

きっと誰もが映画のような人生を送れる。

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本作は映画が紡いだ、とある少年の人生を描いた作品。

決して大きな展開はなく、間延びを感じるところも多かったが、映画好きならそれぞれの実体験と照らし合わせて、共感できるところがあったのではないだろうか。

個人的に響いたのは、"映画は人と人とを繋ぎ合わせる"という点だ。

主人公は少年時代に映画に魅せられ、映画技師のアルフレードと年齢の垣根を超えた友情関係を築いていくことになる。そして故郷を離れ、都会で才能を開花。映画監督として成功する。人生は映画と共にあったのだ。

私自身も、現在の恋人とは映画が趣味で意気投合し、お付き合いすることになった。年末年始の帰省では昔とまるで変わらない席順で、リアル茶の間を囲って家族と一緒に映画を見た。

映画は人と人とを紡ぐ素晴らしいコンテンツなのだ。

これは決して自分だけに当てはまることではなく、多くの映画を愛する人にも当てはまることなのではないかと想像する。

今は私自身、広告ライターをやる傍ら、脚本家になるべく毎日を一生懸命生きている。自分も映画のような人生を歩みたい。アルフレードの「現実の人生は映画のように甘くない」という言葉があったが、それでも立ち向かっていきたい。

新年一発目に素晴らしい映画を見れた。「自分のすることを愛せ」という言葉を胸に、今年も前を向いて一歩ずつ頑張ろうと思う。
ソニこう

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