せーや

ニュー・シネマ・パラダイスのせーやのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画はトトという映画に魅せられた主人公の少年〜青年時代の回想を描いたものなんだけど、とっても映画愛に溢れていて、忘れていた映画の鑑賞の仕方を思い出させてくれた
時代はフィルムで上映してた頃で村人の娯楽として大勢が映画館に足を運んでみんな色んな形で映画を観てる。静かに観る者もいれば席がなくて立って観る者、10回も観ていて次のセリフを言いながら観る者。そして、みんなではしゃいで観る者。
自分は映画は静かに集中して観るものだって思ったこともあったけど、時代背景は違えど劇場であれBlu-rayであれ鑑賞の形は人それぞれでいいんだ、1人でもみんなでもはしゃいでも静かにでも。
なんか初心に戻れた気がする、学童ではしゃぎながら観てた時もあったな、なんて。

これを思い出したってだけでも収穫だったけど他にもあって。
トトがエレナに恋する、それは一目惚れで相手が自分のことをまだあまり知らないのに告白をする。トトは振られるけど兵士と王女の話のように愛してくれまでずっと待つと言う、雨の日だって大晦日だって。諦めて映写室に戻ったらエリナが来てくれる。
この描写が現在だと絶対あり得なくてなんかそれが素晴らしいなって思った。でも今も昔も苦労していてそこは変わらないなぁ笑
てことは恋するって素晴らしいことなのかもね


因みにこの映画を観たのはニュー八王子シネマ閉館前最終日最終回。それが映画の中の映画館が壊されるシーンと重なってグッときた。八王子の映画館がなくなるんだなぁって。

本当にこのタイミングで観れたのはよかったかもしれない、色々なことを教えてくれた、もちろんラストシーンに心揺さぶられて大好きな映画になりました
そして最終上映に見合う作品でした!ニュー八王子シネマ、お疲れ様でした!
せーや

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