愛には色んな形があって、どの愛にも共通して言えることは、何かを愛するということは何かを捨てなければならないということ。
自由に生きる、夢に生きるとは常に選択を迫られる。選びとる基準は愛であって、選択しなかった、されなかったものを憂いてはいけない。それほどの覚悟と責任が必要であり、アルフレッドはトトに最高の愛を捧げるのである。
最後のシーン。これ程までに美しい愛の表現があっただろうか。愛はいずれ風化してしまうものかもしれない。でも選び取ったその瞬間瞬間は紛れもない愛があり、つぎはぎのキスシーンの連続は映画のフィルムとして永遠に封じ込められた一瞬の紛れもない愛そのものであった。
人生は映画のようにはいかない。
確かにそうなんだけど、映画に生きることを決めたトトにとって最高のプレゼントをアルフレッドは残していったんだなー。